―― 札幌「MORIHIKO.藝術劇場」体験記
札幌の真ん中、夏の日差しがアスファルトを照り返す午後。あたりは30度を超える暑さ。
歩道を行き交う人々の足取りは少し早く、みな暑さを避けるようにビルの中へと消えていきます。私もその一人でした。目的地は札幌文化芸術劇場の1階にある「MORIHIKO.藝術劇場」。街の喧騒から切り離された、静かな時間を求めてhitaruの中に入っていきました。
•一歩入った瞬間の空気
ガラス扉を押し開けた瞬間、外の熱気がふっと遠のき、ひんやりとした空気に包まれます。
耳に届くのは、優しく流れるクラシック音楽。ピアノの旋律が、ゆったりとしたテンポで店内を満たしていました。
高い天井から吊るされた照明は柔らかく、木のテーブルや椅子の質感が、どこか温かさを感じさせます。
奥の方には窓際の席があり、淡い光がテーブルの上に静かに落ちていました。空間全体が、劇場の一部であることを忘れてしまうほど落ち着いていて、まるで美術館のラウンジにいるかのような錯覚を覚えます♪
•今日のお目当て
席に腰を下ろすと、店員さんが穏やかな声で注文を取りに来てくれました。
迷うことなくお願いしたのは、モンブラン「ようてい」とアイスカフェラテ。ずっと食べてみたかった一皿です。
運ばれてくるまでの間、周りの様子を眺めていました。観劇前らしい装いのお客さん、静かに本をめくる人、カップを手に語り合う二人組。それぞれの時間が、同じ音楽と空気の中でゆっくりと流れていきます。
•芸術品のようなモンブラン
ほどなくして目の前に置かれたモンブランは、想像以上に美しいものでした。
山のように高く絞られたマロンペーストは均一で、淡い栗色が上品。お皿の上にはキャラメルとチョコレートで描かれた模様が広がり、まるで舞台上のスポットライトのようにケーキを引き立てています。森彦デザートならではのオシャレな一品ですね♪
フォークを入れると、下のシュクセ生地がサクッと軽やかな音を立てました。その瞬間、栗のやわらかな香りがふわっと立ち上ります。
一口目はマロンの優しい甘さが広がり、すぐに中のフランボワーズが鮮やかな酸味を添えます。この酸味が、栗の甘さを引き締めてくれて、次のひと口が待ち遠しくなる味わい。
食感も実に楽しく、サクサクの生地、なめらかなクリーム、そしてジューシーなフランボワーズが口の中で順番に存在感を見せてくれます。
•グラスの中の夏
モンブランと一緒に届いたアイスカフェラテは、透明なグラスの中でミルクとエスプレッソが二層になり、涼やかな見た目。夏の暑さにはやっぱりカフェラテですね♪
ストローを通してひと口含むと、まず冷たさが喉を駆け抜け、そのあとにエスプレッソの香りとコクが広がります。ミルクのやわらかさが加わって、ほっとするような後味に。
甘みを持ったモンブランと交互に味わうことで、口の中がリフレッシュされ、最後まで飽きずに楽しめました。
•小さな焼き菓子のサプライズ
さらに嬉しいのは、モンブランの横に添えられた白くて丸い焼き菓子。
指先ほどの小ささですが、ひと口かじるとサクッと軽い食感のあとに、ほろほろと崩れていきます。香ばしさとほのかな甘みが広がり、どこか懐かしい味わい。お土産に詰めて持ち帰りたくなるような、素朴さと上品さを兼ね備えた一品でした。
•帰りたくなくなる空間
モンブランを食べ終え、カフェラテを飲み干したあとも、しばらく席に座っていました。
天井の高い空間に漂うクラシックの音色は、時間の流れをゆるやかにしてくれます。
外の世界とは別のリズムがここにはあり、そこに身を置くだけで心がほぐれていくのを感じました。
観劇の前後や買い物の合間に立ち寄るのも良いけれど、何も予定のない日にこのカフェで過ごすのも贅沢かもしれません。そんなふうに思いながら、少し名残惜しく席を立ちました。
次回来る時は季節限定のケーキやアフターヌーンティーを目当てに訪れたいと思います
森彦コーヒーをお家で味わいたい方は
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↓↓↓
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店名 | MORIHIKO.藝術劇場 |
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住所 | 〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西1丁目 札幌市民交流プラザ1F |
電話番号 | 011-590-6540 |
営業時間 | 9:00〜19:00(L.O. 18:30) |
定休日 | 年中無休(1月1日・2日を除く) |
駐車場 | 館内有料駐車場あり |
アクセス | 札幌市営地下鉄東西線・南北線・東豊線「大通」駅30番出口直結 |
予約 | 不可(アフタヌーンティー利用時のみ電話予約可) |
アクセス面ではポールタウンから真っ直ぐ行くと外に出ずに札幌市民交流プラザまで行けるので雨や雪の日でも安心して行けるのもポイントです♪
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